お祝いの日
十一月四日、今年三回目の結婚披露宴のおよばれ、祝辞ば一言と頼まれ
招待状の来てから、まぁ二か月あるけん楽勝って思うとったばってん
光陰矢の如し、あっと言う間の前日になってしもうた。
その日も朝から長崎で、現場調査、昼からは大村で簡単ではあったが
一件の見積りば仕上げて、やっと祝辞でもひねりだそうかと机にむかったばってん
中々、そうは問屋が卸さず、得意のぶっつけ本番、本音で喋るか~と開き直り
家に帰っていつものごとく、晩酌でんして早々にねてしもうた。
さぁ、本番、その日は「えへん虫」の調子がよく、声はかすれ、迫力のなか
祝辞になってしもうて新郎新婦には申し訳なかったばい。
しかし、今年は祝い事のおおかばい、去年まではお見送りの方が多かったとに
よかことばい。