時津町に建つあまのやは、店舗・事務所・工場・倉庫からなる。店舗部分は昆布を中心とした厳選された和食食材を取り揃えており、商品に見合った建物が要求された。大きな梁がむき出しになった高い天井部分は、古い日本建築をイメージしたもの。壁には藁を混ぜ込んだ材料を用いている。商品を陳列する台や、店舗入り口の建具等は全て職人の手作り。切りっぱなしの巨大な丸太や、流木を用いて作られたこれらの設備は建築家が特にこだわったところ。
事務所内のみならず、建物全体にLAN回線を設けたところも将来の需要を見越してのこと。二階部分は完全に倉庫として使うため、可能な限りのコスト削減を行った。
古き良き日本を感じられるこだわりの店舗部分。使いやすさとコストを考えたバックヤード。めりはりをつけた資金投下も商業建築を行う場合には必要であり、木心工建にはそれを行う豊富な経験がある。